茶菓子と茶請
菓子を持参して、「お茶請に・・・」という挨拶をすることがありますが、お茶請というのは口取りのことで、菓子のことをいいます。
茶の相手という意味でもあります。
茶菓子という言葉も、一般的には茶に添える菓子という意味。
茶請・点心・茶の子の類であり、製菓のないころには蕩枝・竜眼・胡桃・橿の実などを茶の子といいました。
茶の子というは、朝食に茶粥などを用い、消化し易く、腹にたまらぬ意味からして、かんたんに、手間いらずこできた団子などを茶の子といいます。
また、茶菓の饗応という言葉も、茶と菓子と離すことのできぬことを示しています。
茶の湯が禅家から離れ、貴族・富豪の遊戯三昧になって、茶会は道具の展覧場となり、料理の競五三・五五三など饗膳式が用いられ、佗びを加味した紹鴎の時代でも、貴人招待の席などでは、金銀をちりばめた二の膳・三の膳まで出ていたといいます。
現代はティーバッグでお茶を入れられるような便利な時代ですが、このようなお茶の心だけは長く伝えていきたいものですよね。